保護者や教師の方たちだけでなく、児童養護施設職員や相談員の方、LGBTを理解したいと思っている方、当事者の方にもおすすめの教育・学校関連の資料をご紹介しています。1.教育全般、2.小・中・高校、3.大学など高等教育機関、に分けていますが、該当のカテゴリー以外にも役立つものがありますので、それらも参考にしてください。
[資料一覧] このページの下でも紹介しています(直接リンクのものを除く)
*直接リンクがないものは、このページの下でそれぞれ紹介しています。
(卒業生の声 / 学校の中で抱える困難・課題(小中高別)/ 明日から学校で実践できること 等)(2015年)
LGBTに対応する先生方へ
(LGBTの児童生徒への支援と取り組み案 /
先生のためのQ&A)
(新設Cチーム企画 作成; 外部リンク)
ピンクシャツデー こんな生徒がいる学校をつくりませんか?
(カナダの2人の生徒から瞬く間に世界に広がった、世界的いじめ反対運動。2007年、ピンクのシャツを着て登校した少年が「ゲイ」(同性愛者)だといじめられた。それを見た二人の生徒がピンクのシャツを友人・知人に配り翌日登校した。 学校では、呼び掛けに賛同した多数の生徒がピンクのTシャツを着て登校。学校中がピンク色に染まり、いじめが自然となくなった。このエピソードが広まり、現在では日本を含む、世界70ヵ国以上の国で活動が行われています。)
(ピンクシャツデー・ジャパン; 外部リンク;上の紹介文はこのサイトの文章をもとに一部補足等をさせていただきました。)
*直接リンクがないものは、このページの下でそれぞれ紹介しています。
(Rainbow College作成; 外部リンク)
日高庸晴さん(宝塚大学看護学部)が作成された、教師むけのパンフレットです。セクシュアルマイノリティの子どものことを考えるよいきっかけとなる内容です。5,979人の教師を対象とした調査の結果もまとめられています。半数以上の教師がLGBTについて授業で取り扱うことが必要だと考えているのに対し、実際にLGBTの子どもと関わったことのある教師はごくわずかであることなどがわかります。
無料でダウンロード可能。
LGBTとその周囲の人のための相談機関一覧 (QWRC作成:外部リンク)
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)などの人が、
生活のこと、体のこと、恋愛のこと、家族のこと、友達のこと、仕事のこと…など、
色々なことで悩んでる時に相談できる一覧です。
「これ、LGBTと関係ある悩みなのかな?」
「こんな悩み、人に相談するほどじゃないかも?」
なんて1人で悩まずに、相談してみてください。
LGBTの本人だけではなく、家族や周囲の人向けの相談もあります。
どの相談機関も、もちろん秘密は守られますので安心してください。
Contents
○LGBTとは??
○当事者たちの声を聞く
○LGBTの生徒が先生にしてほしいこと
○現役の先生に伺う「先生にできること」etc…
LGBTを授業の中で取り上げてきた
ベテラン教員の経験と目線から
現場教員へ“伝えたいこと”を収録!
制作:早稲田大学教育学部 金井景子研究室
頒価:500円(郵送費別)
お問い合わせ・ご注文は:kanaike@waseda.jp まで
金沢大学の「学生サポートガイドブック」に、セクシュアル・マイノリティの項目を掲載して当事者の学生を大学がサポートしていくよう、スタッフ有志で要望し、2013年度版に掲載されました。
“共生社会をつくる”セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク作成のガイド第2弾。相談に応じる前に押さえておきたい重要なポイントと、豊富な具体的な例が示されていて、(電話以外での)面談等で相談に応じる際にも役立ちます。
2012年制作 。税別477円。
学校や職場で性暴力の被害に遭うのは女性だけではありません。これまで性暴力の被害にあったことのある高校生は、男子の場合5~10
人に1人というデータもあり、決して少なくありません。なかでも性的マイノリティは男女ともそうした被害を受けやすいのが実態です。しかし、勇気を起こして被害を訴えても、さまざまな偏見にさらされ、適切な支援を受けられないばかりか、二次的被害を被ることすらしばしばあります。著者は、かつて性的被害を受けた男性(男性サバイバー)で、同様の被害を受けた男性たちとピアグループを立ち上げ、100人以上の被害者に会って活動してきた経験が、反映されています。電話相談員だけでなく、教員や医療・福祉・司法関係者にもぜひ知っておいていただきたい内容です。
この著者によるwebサイトには、「男子への性的いじめはセクハラです」など、さまざまな資料が載せられています。
玄野武人著 (2011年2月・試行版)
(目 次)
はじめに
9. 家族への支援
1. 信じて聴く 10. 問題行動や加害を防ぐ
2. 伝えたいメッセージ 11. 強かん罪(レイプ)の新しい定義
3. 性被害率と実態 12. 自助グループとホームページ
4. 偏見と事実 13.
男性性被害者の支援に役立つ書籍
5. 病院・警察・裁判 14. 援助職からの性暴力や倫理違反
6. 現に被害にあっているとき 15. 作話やセックス通話
7. カウンセラーや精神科医を探す おわりに
8. セクシャルマイノリティの性 玄野武人プロフィール
被害者に対する支援
新設Cチーム企画作成。小学生でも理解しやすいようにアニメーションと実写を取り混ぜた30分の映像。先生が知っておいてほしい情報満載の30分の映像も収録。英語吹き替えもあります。他にも、「もし友達がLGBTだったら?」・「LGBTインタビュー」などのDVDがあります。
2012年制作。無料配布→新設Cチーム企画 詳細説明・連絡先
QWRC(クォーク)作成。生活上で直面する様々な困りごとへの対処の仕方について具体的且つ丁寧に書かれています。
無料でダウンロード可能。
QWRC(クォーク)作成。2016年、改訂版ができました(画像は旧版のもの;ダウンロードは始まりません)。クリックするとリンク先へ移動します。ダウンロードは無料です。
“共生社会をつくる”セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク作成。親としての性同一性障害の子どもとの関わりを綴った手記などが掲載されています。
2011年制作 。税別800円。
現場の教職員、セクシュアルマイノリティ当事者を含む有志が集まり、共同作業で制作。性をどう考えればいいのか、当事者の子どもがどのような不安や悩みをもっているのか、学校生活の中での支援だけでなく、家族への支援や将来にむけた支援などについても触れられています。資料のおすすめ書籍や映画、授業で使える「ネタ集」も充実。
2018年 Ver.4 制作。
無料でダウンロード可能。(印刷の際、「ページサイズ処理」で「小冊子」を指定すると使いやすいA5判サイズの冊子になります。)
冊子は1冊 100円(+郵送料)で販売。
詳しくはこちらから。
日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクト作成。当事者が学校時代を振り返る手記も掲載されています。
2009年制作。無料でダウンロード可能。
日本学生支援機構作成。
日本学生支援機構の「障害学生支援についての教職員研修プログラム開発事業検討委員会」が、2008年に全国の大学・短大・高専に調査した結果をまとめた支援事例集です。
その中の「大学編-7 その他」に、「性同一性障害」の分類で、トランスジェンダーへの次の支援実例が載っています。
・多目的トイレの使用・更衣施設の利用・(掲示物や名簿等での)性別表記の削除(p.291)
・健康診断の受診時間帯の配慮(p.291,293)
・学生証の性別記載の削除(p.296) <金沢大学の学生証や学位記(卒業証書など)には性別欄はありません>
・周囲へのカミングアウトについての相談(p.293)
・短大編・高専編には掲載例はありませんが、大学編の内容が共通で活用できます。
・内容は簡潔なので、支援内容について詳しく知りたい場合は、上記の 「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU」 など他の資料とあわせてご覧下さい。
・「性同一性障害」を(一般の)「(精神)障害」に含めるべきではないという「脱病理化」の動きが海外では当事者から強まり、トランスジェンダーという言葉が一般に使われています。また2017年頃にはWHOの診断基準ICD11が改訂され、性同一性障害が精神疾患から外れることが決まっています。しかし、当事者に対して社会生活上の適切な配慮が必要なことには変わりはありません。